
こんにちは。武蔵小杉、たまプラーザ、二子玉川からほど近い溝の口テラス法律事務所の代表弁護士、小川です。
離婚のご相談では、多くの方が「私の結婚は失敗だった」と落胆されます。
しかし、仮に結婚が「失敗」だったとして、ただのマイナスとして捉えるべきものなのでしょうか。
今日は、「失敗」が、本当は落胆されるようなものではなく、あなたが変わるきっかけになるのだということをお伝えできればと思います。
私たちが失敗から得られるもの
では具体的に、私たちが失敗して得られるものはどのようなものがあるのか、どのような考え方ができるかをお話していきます。
失敗は成功の母
「失敗は成功の母」、これは誰でも知っている名言で、発明王トーマス・エジソンの言葉と言われています。
しかし、誰もが知っているのに、失敗に遭遇した時、そのようにポジティブに考えられる人はそうはいないのではないかと思います。



「失敗は成功の母」どころか失敗すれば、その対応に大慌てし、落胆し、嫌な思い出として封印してしまうことが普通ではないでしょうか。
ややもすれば、エジソンという天才発明家だからこそ言えることで、私たちのような普通の人間には当てはまらないのではないか、そう思ってしまいます。
失敗した時に取るべき行動


それでは、天才発明家ではない私たちは失敗からどのようなものを得られるのでしょうか。
私たちが失敗をした時に取るべき行動を考え、そこから何が得られるのかを考えてみましょう。
失敗した時、私たちが出来る対応として下記①~③が考えられます。
- 失敗による損害をリカバーする。
- 失敗の原因を調査し特定する。
- 失敗の原因について対策を施し、同種の失敗を予防する。
これだけでは、抽象的ですので、以下に簡単な例をあげて失敗時の①から③の対応について具体的に考えてみましょう。
例:20代後半の会社員のAさんは、最近になって、会社から大きなプロジェクトを任されるようになった。
Aさんは、その頃から飲酒をしながらインターネットで動画を見て夜遅くまで起きていることが多くなった。
ある晩、同じように飲酒をしながら動画を見ていたところ、翌朝Aさんは寝坊をしてしまった。この日は取引先の大事なプレゼンの予定がある日。
起きた時間は9時、プレゼンは10時から。取引先までは電車で1時間30分かかる。
① 失敗による損害をリカバーする。
さあ9時に飛び起き、青ざめた顔で時計を見るAさんに「失敗は成功の母」等と前向きになる余裕はどこにもありません。
ここでAさんは、どうすればプレゼンに支障をきたさないかを考えなければいけません。
まず、そもそも物理的にプレゼンの時間に間に合うのか急いで調べなければならないでしょう。
電車だと1時間30分かかっても、車を飛ばせば45分で行けるかもしれません。
そうであれば、急いで準備をし、タクシーに飛び乗って取引先へ向かえば、大きな損害は出さず、リカバーできるかもしれません。
しかし、タクシーでも1時間以上かかるという場合、自分の会社や取引先に遅刻の電話をしなければならないかもしれません。
もし、取引先を怒らせてしまい、今回のプロジェクトに黄信号が出てしまった場合、なんとか謝罪をしてリスケジュールしてもらうなどしてプロジェクトを進めていく努力をしなければならないでしょう。
このように、Aさんは、できるリカバーの方法を徹底的に探して実行し、少しでも損害を発生させず、あるいは生じてしまった損害を拡大させないことを最優先にしなければなりません。
この時、自分一人で解決しようとするより、適切な人に頼んだ方がいいこともあるでしょう。
たとえば、①車好きの友人がタクシーより早く車を出してくれるかもしれません。
あるいは、②取引先と仲の良い会社の先輩に頼めば、上手く取引先との間に入ってくれるかもしれません。
ここまで一見すれば、恐々としながらその対応をするAさんは、憔悴するばかりで何も得ていないようにも見えます。
失敗はそのリカバーの過程で、人に大量の経験値を与えるのだと思います。
② 失敗の原因を調査し特定する
一通りリカバーを尽くした後、Aさんが、今回の失敗を重く捉え二度と同じ失敗をしないという考えを持てるなら、その原因を調査しようとするでしょう。
前向きなAさんであれば、今回の寝坊の原因が、飲酒をしながらインターネットで動画を見て夜遅くまで起きていることであったことに気づくはずです。
さらに、なぜ、このような仕事に支障を来たす生活習慣が身についてしまったのか考えてみると、大きなプロジェクトを任されるようになったストレスにあると考えつくかもしれません。
③ 失敗の原因について対策を施し、同種の失敗を予防する


失敗の直接の原因が、飲酒と夜更かしと判明したら、この習慣を改める努力をすべきでしょう。
習慣を変えることはとても大変で、何かきっかけがないと取り掛かることすらしないのが普通と私は思います。
また、大きなプロジェクトを任されることへのストレスが、飲酒や夜更かしに繋がっているのなら、体にいいストレス解消の方法、ジムや習い事等をはじめてみてもいいのかもしれません。
もし実は大きなプロジェクトなど任されたくなかったと言うなら、昇進以外の別の成果を仕事に求めてもいいのかもしれません。
失敗の「成果」
ここまで見てきたように、Aさんが真剣に「失敗」のリカバーに取り組めたなら危急時に対応する力が身に付くはずです。
またその後、くさらず「失敗」の原因と向き合えたなら、単に「遅刻をしない」という成果だけでなく
- 寝不足が無くなり体調が良くなる
- 仕事の効率も上がる
- 同僚や上司から見直される
- 新しい趣味ができる
- 本当に求めていた働き方が見つかる
などなど、様々な付随効果が生まれます。
そして、これらの効果は実はAさんの人生を変えることに繋がる大きな成果なのだと思います。
もし結婚が「失敗」なら
これは離婚についてもいえることです。
結婚を「失敗」と捉えるなら、あなたはAさんと同じように
- 失敗による損害をリカバーする。
- 失敗の原因を調査し特定する。
- 失敗の原因について対策を施し、同種の失敗を予防する。
機会が得られ、これらに取り組めた時その成果が得られることになるのです。
もちろん結婚のリカバーは、Aさんの遅刻などよりはるかに難しいと思います。
しかし、その難しいリカバーの過程で得られるものもまたAさんの比ではないでしょう。
また②失敗の原因、すなわち「なぜ結婚したのか」はあなたの人格そのものに関わる問いであるはずです。
そうであれば、自分自身と真剣に向き合い自分の姿を知る無二の機会になるはずです。
そして、もし、その原因があなたにとってマイナスになるものなら取り除かなければなりません。
「失敗」は、あなたを成長させる扉


私たちは「失敗」に直面した時、まずはそのリカバーに追われ、後悔に苛まれ、結局、嫌な思い出として封印してしまいがちです。
だけど、「失敗」と真摯に向き合って懸命に努力ができた時、私たちは全く別の人間に変わっているはずです。
だから結婚が「失敗」であるなら、嘆く必要などないのです。
もし、あなたが、結婚を「失敗」と思ってしまうなら、それは、あなたが変わる機会を得られたということです。決して恐れず、「失敗」と向き合ってください。
もしその時、誰かの助けが必要なら人に頼ってください。Aさんが友人や先輩にリカバーを頼んだように、あなたも人に頼っていいのです。
そうやって「失敗」を乗り越えた先には、きっと、大切な縁と、新しいあなたと、明るい未来が待っているはずです。



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