モラハラ加害者に効く本当のリベンジの方法【弁護士直伝】

弁護士 おがわ

こんにちは。武蔵小杉、たまプラーザ、二子玉川からほど近い溝の口テラス法律事務所の代表弁護士、小川です。

モラハラが原因の離婚のご相談をよく受けますが、ご相談者様の中には「ぎゃふんと言わせてやりたい」「仕返しをしてやりたい」と思われる方もいらっしゃいます。

今回は、モラハラが許せず、何とかモラハラ加害者に仕返しをしてやりたいと思われるモラハラ被害者の方に、モラハラ加害者への本当のリベンジの方法をお教えできればと思います。

目次

モラハラ加害者への『本当のリベンジ』とは

モラハラ被害者の方のなかには、別居をし、時間が経つと元の自分に戻り、悔しいという気持ちが強く出てくる方もいます。

もちろん、このような気持ちは人として当然です。
これまで不合理に抑圧されていたことに気づき、モラハラから解放されて本来のあなたに戻りはじめた証拠に他なりません。

そして、悔しいという気持ちが強くなり、慰謝料を請求したいと仰るご依頼者様もおられますが、モラハラの証拠が集まっていないことも多く、なにより現在の裁判では被害を回復できるような多額の慰謝料はなかなか認められないことが多いというのが私の実感です。

離婚事件の経験豊富な弁護士であれば、様々なテクニックを用いて慰謝料に相当する金額を得ることができることはありますが、それでも最後のところでは傷つけられたものの大きさとはとても比較できないでしょう。

また「モラハラ加害者の会社や友人に、自分の受けたモラハラ被害をばらして恥をかかせてやりたい」と言われる方もおられます。

ですが、このようなことをすれば名誉棄損になりかねず、民事上、刑事上の責任を問われかねませんので、絶対にしてはいけません。

「それでは、モラハラを受け続け、傷つけられてきた、自信を失い、人によっては病気になり人生を破壊された自分は泣き寝入りなのか」とやるせない思いをされるかもしれません。

弁護士 おがわ

しかし、あなたが別居をし、モラハラから解放されはじめた時点で、あなたのリベンジの半分は終わっているのです。

なぜなら、あなたがモラハラから解放され幸福になることがモラハラ加害者への本当のリベンジだからです。

こう書くと、「そんな使い古された気休めの抽象論を書くなんてモラハラ被害が分かっていない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これは、多数のモラハラ離婚事件を解決してきた弁護士の具体的な理屈と実体験を伴った回答なのです。

そこで、なぜ、あなたがモラハラから解放され幸福になることがモラハラ加害者への本当のリベンジといえるのかを見ていきましょう。

モラハラの支配から逃れること

モラハラ支配から逃れることは、モラハラ加害者にとって大きなダメージになります。

なぜなら、モラハラ加害者は、あなたにモラハラをすることで、日々のストレスを解消し、卑小な自尊心を維持し、なんとか自分を保っているからです。

モラハラ加害者の多くは、自身が抱える大きな劣等感や日々のストレスを、モラハラによって解消しながら生きていますので、モラハラ被害者の方の別居により、モラハラによって抑え込んでいた劣等感やストレスが吹き出し、さらに自身が捨てられたことで自尊心を傷つけられて、大きなダメージを受けるのです。

そのダメージは凄まじく、会社を休職したり、病気になってしまったかのように激痩せをしてしまったモラハラ加害者も多くいます。

人に攻撃を加える者が強い者のはずがありません。

弱いから、人を不幸にするのです。

モラハラ加害者は、あなたを不幸にしてようやく自分を保てるのですから、あなたがモラハラから解放されることで彼らも大きなダメージを受けるのです。

あなたが幸福になること

別居後も、なおあなたに執着するモラハラ加害者にとって、自分が支配していたあなたが自分の支配を逃れて幸福に生きていることは、自分を否定する耐え難い事実です。

自分と一緒にいた時は見せなかった笑顔で、できなかったことをやって充実しているあなたがいる。この事実は、モラハラ加害者にとって大きな意味を持ちます。

それは、あなたの幸福とあなたの持っていた大きな可能性を潰し続けていたこと、そして何より、共に幸福を掴んでいくべき配偶者としての役割を果たせなかったことの証明です。

さらにこれは、モラハラ加害者の倒錯した世界観を根底から覆すことになります。

『自分が勝っており正しく、あなたが劣っており間違っている』という彼らの価値観が、完全に覆されるのです。

いつも自分が正しくプライドが高いモラハラ加害者にとって、あなたがモラハラ加害者の元を離れて幸福になったという事実を突きつけられることは、自分の世界の崩壊を意味することになります。

報復はモラハラ加害者の心を満たすだけ

上述のとおり、モラハラ被害者の方には強い感情が芽生えてきます。

『悔しくて悔しくてたまらない、慰謝料請求なんて生優しいものじゃ足りない、なんとかして復讐してやりたい』という気持ちです。

弁護士 おがわ

このような感情が生じてくることは、人間である以上やむを得ないことです。

そして、その実情を知りもしない第三者が、このような感情を正論だけで頭から否定することは傲慢であると私は思います。

人は誇りがなければ生きていけません。

その誇りを理由なく毎日足蹴にし続け、自分の人生を奪い続けた人間を恨むななどと言える人は、そもそも人から理不尽な攻撃を受けたことがない人でしょう。

しかし、あなたがもし不当な手段で仕返しをしてしまえば、モラハラ加害者は「こんな不当なことをする奴だから俺は厳しくしていたんだ、やはり自分は正しかった」などと、自分の中の倒錯した世界で時間軸まで歪めて、モラハラを正当化し満足してしまいます。

あなたが、モラハラ加害者の支配を逃れ、幸福になり、そしてモラハラ加害者を忘れてしまうほど充実をした人生を送ることこそが、もちろんあなたにとっての最高の幸せであり、モラハラ加害者にとっての最大の苦痛なのです。

あなたを不幸にすることしかしないモラハラ加害者と決別できたら、ぜひ幸福になって、本当のあなたを取り戻し、モラハラ加害者への本当の意味でのリベンジを果たしてください。

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このようにお悩みの方も、まずは溝の口テラス法律事務所へお気軽にお問い合わせください。

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