弁護士 おがわこんにちは。武蔵小杉、たまプラーザ、二子玉川からほど近い溝の口テラス法律事務所の代表弁護士、小川です。
「ホームページにモラハラ離婚に注力と書いてある弁護士に相談しに行ったのに、全然わかってもらえなかった」
こうしたお声は、残念ながら珍しくありません。 モラハラ離婚という言葉が広まり、対応を掲げる事務所は増えました。しかし、モラハラを本当に理解している弁護士に出会えるかどうかは、離婚の結果を大きく左右します。
今日は、モラハラ離婚において後悔しない弁護士の選び方を、5つのポイントに分けてお話しします。
モラハラ離婚に強い弁護士を選ぶ5つのポイント
最近はモラハラ離婚についての広告をよく見かけるようになりました。
一方で、ホームページにモラハラ離婚に注力していると書いてある弁護士に相談しに行ったのに、全然わかってもらえなかったとおっしゃるご相談者様も多くおられます。
では、モラハラ離婚に強い弁護士を選ぶとき、どのような点を重視すれば良いのでしょうか。
モラハラへの理解と共感があるか


まず最も大切なことは、モラハラについて理解があるかどうかです。



離婚の原因になっているモラハラについて理解がない弁護士に、離婚の交渉など任せられません。
「モラハラの具体例を話したら、『それは奥さんが悪いのではないか』と言われた」
「相談した弁護士の態度が、既にモラハラだった」
こんな話は度々耳にするところです。
ご相談者様のお話をお聞きすると、モラハラ離婚弁護士を謳いながらモラハラを理解していない弁護士は、残念ながら一定数いると思わざるを得ません。
このような分かりにくい(しかしある意味では典型的ともいえる)モラハラについては、そのようなモラハラをされたことがある人や、最低でもその様子を見たことがある人でなければ、理解することは難しいでしょう。
たとえば、ある指示をされ、それを完了したのに「そんな指示はしていない、ちゃんと話を聞いていたのか」と叱る。あるいは、とても完璧にこなすことはできず、その必要もない細かなタスクを完璧に達成できなかったことを捉えて必要以上に注意をする。
これが1回や2回なら「適切でなかった指示のひとつ」で済んだとしても、日常的に行われるなら立派なモラハラです。このようなモラハラは夫婦関係だけでなく、質の悪い職場でも起こり得ることでしょう。



私自身、男女関係ではありませんが、弁護士になる前に職場でモラハラを受けていたことがあります。
それがなければモラハラを理解することは簡単ではなかったと思います。
当時は、モラハラという言葉も聞かず、社会人になって間もなかった私は、意味不明でコロコロと変わる業務指示や、重箱の隅を突くような注意など、普通に考えれば異常な環境と分かるものも、「自身の非常識や能力不足なのだろう」と捉えて懸命に仕事をしていました。
モラハラを受けていたときの自分を責め続け、どんどん自信を無くしていく苦しさは今思い出しても込み上げてくるものがあります。同時に、これを体験したことのない人に伝えることは至難であるとも感じています。


だからこそ、モラハラを理解している弁護士かどうかを判別するには、あなたが「分かってくれた」と感じたかどうかを指標にしていいのです。
モラハラの話をした時に、あなたが「分かってくれた」と感じられる弁護士を選びましょう。
モラハラ離婚の解決に信念を持っているか
弁護士も経営者です。世間でモラハラという言葉が普通に使われるようになった昨今、これをひとつのキャッチコピーとして問い合わせや受任を得たいと考えることは自然なことでしょう。
しかし、モラハラ離婚事件は、モラハラがなく条件を交渉して合意すれば良い通常の離婚事件とは難易度が違います。
モラハラ加害者の中には、弁護士が介入しても大量のメールを送りつけて怒りをぶつけ続ける者、こちらの話を聞かず意味不明な理屈を延々と展開する者、逆に弁護士の手紙に全く応じない者など、そもそも話すら通じない相手が多くいるのです。
そのような怪物のような人間とたたかっていくのですから、弁護士にも「何としても解決をしたい」という強い信念が絶対に必要になります。



友人の弁護士にも「よくモラハラ離婚事件を続けられるね、自分だったらモラハラ加害者なんて相手にしたくない」と言われたことがあります。
私がモラハラ離婚事件に立ち向かっていけるのも、やはりモラハラを許すべきでないという信念があるからなのだと思います。


自信もなくなり、仕事を始める前にもっていた「この仕事でいつか独立したい、この業界の第一人者になりたい」という気持ちも全くなくなっていました。





モラハラはその人の夢や将来すら変えてしまうのだと思います。
もっとも、これが職場でのモラハラであれば、早いうちに職場を変えるべきですし、それは現実的に可能な場合が多いはずです。
仕事は人生の大切な一部ですが、少なくとも自分の代わりがいるのなら自分を壊してまで完遂すべきものではありません。そして、モラハラが蔓延するような職場にしてしまっている経営者が、被害者の代わりになって完遂すべきでしょう。
しかし、モラハラが配偶者からのものであれば、「家庭を変えてモラハラから逃れる」という選択は職場を変えること以上に難しいことは言うまでもありません。「子供が大きくなるまで」「仕事が軌道にのるまで」——家族というかけがえのないもの、自分以外代わりになれないもののため、犠牲になり続けてしまった方は多くおられます。
私は、自身が仕事のモラハラですら自信を失い、その仕事を辞める決意をしたのですから、それがより逃れ難い、より長い期間悪意にさらされる家庭での話となれば、絶対に解決しなければならないと考えています。
モラハラ離婚に取り組んでいくためには、そのような信念と熱意が不可欠なのです。
モラハラ離婚の解決実績と方法論があるか


技術がなければ事件は解決できません。 そして、技術は数を重ねて研ぎ澄まされていきます。
だからこそ、モラハラ離婚の解決実績があるかどうかも当然大切なポイントです。
もっとも、実績といっても正確に事件数を数えている弁護士もあまりいないかもしれません。また10件の解決数を十分な実績と考える弁護士もいるでしょう。
一方で、実際に100件以上の解決数があっても漫然とこなしていたら件数ほどの力はない可能性もあります。実績を聞いたところで、納得のいく回答が得られないこともあるでしょう。
そこで、相談した弁護士に離婚事件の知識や方法論、特にモラハラ加害者への対応策があるか——この点を指標にして実績の有無を推測するのもひとつの方法です。
相談の中で、その弁護士がモラハラ離婚事件の知識や方法論を十分に習得しているか、見極めてみてください。


弁護士との相性は合うか
モラハラ離婚に限りませんが、弁護士との相性はとても大切です。弁護士とは短くとも数か月、長いと数年の付き合いになります。
だからこそ、同じことに怒ることができ、悲しむことができ、笑うことができること。長い時間共にたたかっていく相棒として、この感覚がとても大切になってきます。



話した時に、「この人になら任せてもいい」と思えるフィーリングの合う弁護士を探しましょう。
モラハラ夫と対等に対峙できるか


モラハラ夫の中には、相手が弱いと勘違いすると水を得た魚のように攻撃的になる、心の弱い人間が多くいます。そのモラハラ夫に舐められない弁護士かどうか。これも意外と大事な視点です。
以前、「とんでもない相手で話にならなかった」と穏やかな弁護士に言わしめたモラハラ加害者が、私と対峙した途端ヘコヘコと頭を下げ、話に応じたことがありました。もちろん私は弁護士ですから、怒鳴りつけたり威圧したりは決してしていません。
見かけや穏やかさを「弱さ」と誤解し横柄な態度に出る一方で、一見して権威を感じるものや強そうなものにはヘコヘコと頭を下げるモラハラ加害者はいるのです。
体が大きい、地声が大きい、おそらくは、そんな私のただの表面的な性質を前にして、ただ話をしているだけなのに、モラハラ夫の気が小さくなっていると感じたことは確かにあります。たかが表面的な見かけの「強さ」に勝手に屈することもあるのがモラハラ加害者です。
厄介な相手と対峙するのですから、一つでも二つでも有利になるものを持ってたたかいに挑みましょう。
まとめ|「この人なら」と思える弁護士を選んでください


今日は、モラハラ離婚に強い弁護士の選び方をお話しさせていただきました。
モラハラ離婚において、弁護士選びは結果を大きく左右します。
モラハラは外からは分かりにくく、切り取られた一場面だけを見れば誤解されやすい問題です。だからこそ、あなたの話を聞かせた時に「分かってもらえた」と感じられるか、違和感なく話が通じるかを大切にしてください。
また、モラハラ離婚は長期化・泥沼化しやすく、相手方の不合理な言動に粘り強く対応する覚悟と経験が弁護士側に求められます。モラハラ離婚事件の知識や実績があり、具体的な見通しや方法論を示してくれること。そして人としての相性が合うことも欠かせません。
加えて、モラハラ加害者と対峙した際に、相手に付け入る隙を与えない「対等に向き合える力」を持っているかも、一つの判断材料にしていいでしょう。
モラハラ離婚は、これまで奪われてきた自信や尊厳を取り戻すための大切な一歩です。
どうか一人で抱え込まず、「この人なら任せられる」と心から思える弁護士を選び、前に進んでください。
開業当初からモラハラ離婚に注力し、3桁に及ぶ離婚事件を解決してきた溝の口テラス法律事務所は、いつでもあなたのご相談をお待ちしています。
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